桜田門凱の恋

亀吉じいちゃん

私は母に言われるまま、自分の部屋へと向かった。

じいちゃん・・・。

昨日だって、家に遊びに来て、一緒にテレビを見て笑っていた。

変わった様子なんて全く感じられなかった。

なのに何故？

信じられないよ。

服を着替える手が震える。

心の中に悲しみが広がり始める。

人の運命なんて本当にわからないものなんだね。

昨日と今日ではこんなに違うんだもん。

そう思うと、なんだかやりきれない。

まだまだ話したいこと、聞きたいこといっぱいあるのに。

悲しい気持ちのまま、なんとか支度を終え、母の元へ再び戻った。