保健室

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私はここ入鹿学園に、この春から保健の先生としてやって来たばかり。 つまり、先生になりたて一年生の今井妃奈子(イマイヒナコ22歳です。 保健の先生になるのは子供のころからの夢だったの。 私が子供だったころ、偶然人命救助している場面に遭遇しちゃって。 その助けてた人が、保健の先生だったの。 女の人だったんだけど、かっこよくてね。 それで私もなんて思ってたら、みごとその夢が叶っちゃって。 私ってすごい!!って言いたいところなんだけど、私がこうなるまでには、ある人物が大きく関与していて・・・。 その人の名は「亀吉じいちゃん」 その通り、お爺さんなんだけど、私とは縁もゆかりもない、全くの赤の他人。 私はこの亀吉じいちゃんの素性さえ全く知らない。 でも、私が物心つくころからずっと一緒で、いつも遊びに来てくれてた。
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