2462人が本棚に入れています
本棚に追加
/390ページ
「今のは?」
「兄貴」
へっ、そうなの?
そう言えば、どこか似ているかも。衛と名乗る軽い男も、かなりのイケメンだったし。
なんか、納得!!
あんたたちの女好きは、兄弟でいい勝負だね。
「それはそうと、桜田門君はどうしてここにいるの?」
やっと最初の疑問に取り掛かれそう。
私は桜田門君に質問した。
「あんた受付で気づかなかった?」
相変わらず「あんた」なんだね。
私、これでも入鹿学園の保健の先生してるんですけど。
えっ、受付って言った?
うーーーん、そう言えば・・・。
確か受付に大きく亀吉じいちゃんの名前が立てかけてあったっけ?
そう、確か・・・、「桜田門亀吉」!!
あっ、桜田門!!って、偶然なのかな?
って、そんな偶然、ありえないよね。
ちらっと桜田門君の顔を見る。
「ふっ。俺、亀吉の孫」
えーーーっ!!まっ、孫だったの。
あんたが本物の孫だったんだ。
私はしばらく口をあんぐりと開けていた。
開いた口が塞がらないとはこのことだ。
知らなかったとは言え、あまりに衝撃的な事実。
なかなか受け入れられない。
最初のコメントを投稿しよう!