亀吉じいちゃん

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「今のは?」 「兄貴」 へっ、そうなの? そう言えば、どこか似ているかも。衛と名乗る軽い男も、かなりのイケメンだったし。 なんか、納得!! あんたたちの女好きは、兄弟でいい勝負だね。 「それはそうと、桜田門君はどうしてここにいるの?」 やっと最初の疑問に取り掛かれそう。 私は桜田門君に質問した。 「あんた受付で気づかなかった?」 相変わらず「あんた」なんだね。 私、これでも入鹿学園の保健の先生してるんですけど。 えっ、受付って言った? うーーーん、そう言えば・・・。 確か受付に大きく亀吉じいちゃんの名前が立てかけてあったっけ? そう、確か・・・、「桜田門亀吉」!! あっ、桜田門!!って、偶然なのかな? って、そんな偶然、ありえないよね。 ちらっと桜田門君の顔を見る。 「ふっ。俺、亀吉の孫」 えーーーっ!!まっ、孫だったの。 あんたが本物の孫だったんだ。 私はしばらく口をあんぐりと開けていた。 開いた口が塞がらないとはこのことだ。 知らなかったとは言え、あまりに衝撃的な事実。 なかなか受け入れられない。
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