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翌日。
今日はいい日になりそう。
そう思っていたのもつかの間、「ガラッ」と勢いよくドアが開いた。
今は授業中。
こんな時間に誰?
そう思って振り返ると、なんとそこにはまたまたあの桜田門凱が立っている。
しかも、今日は私の目を釘付け状態に!!
だって彼、女子生徒をお姫様抱っこしているんだもん。
何を大胆な!!
っていうか、昨日の優しいあんたは何処へ行っちゃったの?
いいイメージが瞬く間に音をたてて崩れていく。
気を取られているうちに、桜田門君はどんどん私に近づいて来る。
そして、私の横を軽く通り過ぎると、ベッドへ直行した。
はぁ?マジですか?
いまいち状況が呑み込めない。
そんな私を無視するように、彼は勢いよくカーテンを閉めた。
「おい、なにやってる」
カーテンの中から、桜田門君の怒鳴り声がした。
えっ、私?って、出て行かないわよ。
私の神聖な職場から、追い出そうっとしたって無駄なんだから。
私は一歩も動かなかった。
すると、また桜田門君の怒鳴り声が。
「早く来い」
「来い」って言いました?でも・・・。
何とも複雑な心境・・・。
ってうか、止めなきゃ!!
「シャッ」カーテンを思いっきり開けた。
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