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「でっけぇため息!!」
へっ?声のした方を見ると、桜田門君が、笑いを押し殺した顔で保健室へ入って来た。
「えっ、ああ・・・桜田門君・・・」
私はうまく言葉にできないでいた。
「なんか顔赤くない?」
「そっ、そんなこと・・・」
ドキドキ・・・ドキドキ?
「変な想像とかしてた?」
「しっ、してません!!」
さらにドキドキが増加中。
「この前の質問の答え」
「質問?」
「保健室は、怪我や病気の人が手当をしたり、休むところです。これでどう?」
「はぁ・・・正解です・・・」
「じゃあ、そう言うことで」
それだけ言うと、桜田門君は保健室から出て行った。
なんなの、一体?
桜田門君がますますわからないよ。
私の中で彼のイメージが、『女好き変態男』に、『不思議君』がプラスされた瞬間だった。
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