1時間目「麻雀やろうず」

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龍馬 「麻雀か…昔はよくやったな」 昔、隆文の父親がよく僕たちに麻雀を教えてくれていた。いつの間にか龍馬が隆文の父親に勝ってしまうほど強くなってしまった。 しかし、僕だけが覚えれなかった。僕が出来ないから隆文は躊躇(ちゅうちょ)してくれたんだろう。本当に仲間思いのいい奴だと思う。 龍馬 「確かにユウは出来なかったな麻雀」 美月 「それじゃあユウが可愛そうだ」 ユウ 「僕は全然大丈夫だよ?」 空気が固まる。もう諦めて解散と思った時、僕の頭の中で1人の人物の事を思い出す。僕は「ちょっと待ってて」と言って部屋を飛び出した。 僕が向かった先は玄関横の寮長室だ。 ユウ 「夏美先生、居ますか?」 夏美 「ハイハーイ居ますよ?あらっどーしたのユウくん」 彼女は寮長の新 夏美先生(22)だ。今年大学を卒業してこの高校に赴任してきた。僕たちの体育担当の先生だったりもする。 因みに何故1年目にして寮長かというと、アパートを追い出されて住む場所がなかったからだとか。
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