深淵の王 奈落の女王

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 東側で自分の縄張りを作ったレオンの前にジンクが現れる。 ジンク「隊長、昼食は取りましたか?」 レオン「いや、まだだ。」 ジンク「では行って来て下さい。」 レオン「まだ腹は減って無い。」 ジンク「そうですか…。 と言うより、こんな所で何を?」 レオンは先程の戦闘で入手した戦利品の銃を沢山地面に並べてた。 レオン「どうだ。 トラップだ。」 ジンク「これのどの辺りがトラップなんでしょうか?」 レオン「この武器を取ろうとした所を狙撃する。」 ジンク「隊長、それなら自分で動き回って狩った方が早いです。」 レオン「………。」 ジンク「こんな綺麗に地面に並べてたら不自然で警戒しますよ。 それにこれ、殆どが旧世代の銃じゃないですか。 今時ファイブ・ペトルス社製やツーフェーマルウッド社製の銃じゃないと誰も拾いませんって。」 レオン「………。」 無言で唇を尖らせてるレオン。 ジンク「あ…あぁ!でも残弾数が少ない人は必ず拾いますね! 絶対に拾います!」 慌ててフォローに入った。 レオン「…だろ?」 ジンク「えぇ! で…では俺は北東へ向かいます。」 レオン「あぁ。」 ジンクはその場から立ち去りながら、「お願いだから誰か隊長の罠に引っ掛かってくれ」と願うのだった。
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