国境無き世界 地殻

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ルーイ「おいマルス、今の内に俺は海月を取りに行く。」 マルス「あぁ、早くしないとロジャーが死ぬ…訳無いよなぁ。」 ルーイ「ヤバい事には間違いねーけどな。…行って来る。」 マルス「あぁ。」 ルーイはレオンを警戒しながら、ソロリソロリとその場を離れる。 アーサー「シルバ、これを。」 封筒をシルバに渡すと、シルバは電子手帳をリーゼに手渡し、直ぐに封筒の封を切る。 手を広げて封筒を逆さにすると、中から一枚のメモリーチップが転がり出て来た。 シルバ「これは?」 レオン「博士の… お前の姉さんから預かった手紙。 彼女の生きた証…。 それを彼女はミームと呼んだ。」 リーゼ「ミーム…。」 ミリア「それって何ですか?」 リーゼ「文化的遺伝子。 細胞の遺伝子とは別の、生物が受け継ぐ文化や知識の事。」 無事に封筒がシルバに渡ると、レオンは呟く。 レオン「…役目は終わった。」 アーサー「役目?」 レオン「それをエレメントクリニックに持って行く事が、俺のもう一つの役目。」 マルス「役目が終わったから死のうとしたのか…。」 ジュン「何故アーサーに撃たせさせる様な真似を…?」 レオン「自殺が出来無いからだ。 そしてナンバレス同士も殺し合う事は出来無い…。 自分では始末が着けられ無い…。」 アーサー「言語統制の事と言い、さっきの事と言い、あんたは…、あんた達は、何かに操られてるのか?」 レオンは無言で頷いた。
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