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レオンは今度はリーゼを見た。
リーゼ「な…何ですか?」
目が合うと直ぐ警戒するリーゼ。
レオン「お前が隣りの家の遺伝子工学者の子だろう?
それも博士から聞いてる。
その子の手助けをしてくれ。」
リーゼ「い…言われ無くてもそれ位します!」
レオンは口元を緩め、「フッ」と笑った。
レオン「そうか…。」
アーサー「感情を制御されてるから恐怖が無い…。」
レオン「あぁ…。
造られた怪物には…
喜びも悲しみも…
痛みも恐怖も怒りも…
何一つ必要無い。
兵器に“ 心 ”は必要無い。
俺達はただの………怪物だ。
そして俺は、人の命を奪う事しか出来無い野獣(Beast)……怪物だ。
身も心も闇に染まった黒い獅子。
それが俺の正体だ。」
アーサー「あんたが怪物なら、俺だって怪物じゃないか!
俺とあんたは同位体だろッ?!」
同位体と聞き、リーゼは驚きの声を上げる。
リーゼ「ど…同位体ッ!?」
ミリア「同位体って何ですか?」
シルバ「同じ元素番号を持ち…、全く異なる性質を持つ元素…。」
ジュン「じゃあこの人は、アーサーと同じ番号を持ってる?」
リーゼ「それだけじゃ無いわ…。
詰まり、アーサーと同じ遺伝子をベースにしてる…。」
セリナ「666…龍(サタン)の子…。」
命を有す者が次の世代に残す物。
文化的遺伝子(MEME)
遺伝子(GENE)
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