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シエロの言葉にテール笑いは、言った。
「親に捨てられたか。」
「テール君!!」
吐き捨てるように呟くテールにフルールが咎めた。
「事実だろ。魔王の俺と運よく刺し違えればいいと考えたんだろ!」
テールが怒鳴り、沈黙が訪れた。
――父さんがぼくを……
否定したい事実だがそう考えるのが自然だ。
唇を噛みしめうつむくシエロ。
「あなたは、このままでいいんですか?」
沈黙を破ったのは、フルールだった。
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