第三章

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シエロの言葉にテール笑いは、言った。                「親に捨てられたか。」 「テール君!!」 吐き捨てるように呟くテールにフルールが咎めた。 「事実だろ。魔王の俺と運よく刺し違えればいいと考えたんだろ!」 テールが怒鳴り、沈黙が訪れた。 ――父さんがぼくを…… 否定したい事実だがそう考えるのが自然だ。 唇を噛みしめうつむくシエロ。 「あなたは、このままでいいんですか?」 沈黙を破ったのは、フルールだった。
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