第三章

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続けてテールも言った。 「このまま魔界でくたばるのか、それとも……」 テールの声は徐々に大きくなる。 「オレ様と修行し力をつけて見返してやるのか!」 シエロは、驚いた。             会って間もない自分のことを思ってくれる。              その気持ちに応えたいと思った。                   そして絶対強くなってやると決意した。 「勇者……」 どうするんだとこちらを見るテール。 「僕のことは、シエロと呼んでください。」 魔界で修行し強くなることを決心したシエロは、笑顔で握手のために手を伸ばした。 「そうか、俺のことは、テール様でいい。」 伸ばした手を無視し、様付けを要求する。
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