第三章

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シエロは、胸が高鳴るのを抑えられなかった。 今までは、雷の一属性しか使えなかった。 けど今ならなんでもできる。 そんな中初めに目についたのは、火の魔法だった。 そしてシエロは、鏡に向かって魔法を放った。 「ファイヤーボールスカッター・シャイニネス」 放たれた火の玉は、鏡に当たる直前に破裂し、小さな火の玉を撒き散らした。 しかし、鏡に当たった火の玉は、鏡に吸収されてしまった。 初めて他属性の魔法が使えた喜びも吸収されてしまったみたいだ。 驚きで何も言えないシエロにテールは、言った。 「その鏡には、闇魔法がかけらているから簡単には壊せないぜ。この鏡を壊せるほどの魔法を使えて初めて一人前の魔王として認められる!」
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