第三章

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シエロが魔界で修行に明け暮れていた頃、グリーム国では、シエロが魔界へ行ったことが話題になった。 シエロの父、トーマス・ディオールは、国王に呼ばれ詳しいことを尋ねられた。 「トーマスよ。お前の息子が魔界に行ったと言うのは、本当か?」 国王の威厳のある声にトーマスは、少し怖じついたがしっかりした口調で答えた。 「はい、その通りでございます。」 トーマスの言葉に国王は、うなずいた。 「何故、そんなことをしたのかわかるか?」 国王の問を予想していたトーマスは、すらすらと答えた。
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