36人が本棚に入れています
本棚に追加
一通りの説明を終えたトーマスは、屋敷に戻った。
そして、シエロの弟のラグーザを部屋に呼んだ。
トン、トンと扉を叩き一人の少年が入ってきた。
「なんですか、父さん?」
シエロと同じくらいの背丈で金色の髪の少年がトーマスの前にきて言った。
「喜べラグーザよ。もうすぐお前が次期当主だ。」
「本当ですか?!」
ラグーザは、父の言葉が信じられなかった。
「あいつは、魔界から帰って来ないからな。」
あいつ……ラグーザは、シエロを兄だと思っていない。
最初のコメントを投稿しよう!