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「おはようございます。お嬢様」
「ん、おはよ」
高層マンションのエントランスホールを抜け出すと、目の前には汚れ一つない高級車が止まっており
朝から爽やかな笑顔を向けるスーツをぴしっと決めた運転手。
私、杉原あきはニコリと笑顔を返す
運転手は当たり前のように、後部座席のドアを開けてこちらを見るが
彼女は首を横に降った。
「パパからの依頼?」
「おっしゃる通りでございます」
「悪いけど、歩いていくから明日から来なくていーよ」
ですが、お嬢様!と運転手は驚いた表情を隠せないままその言葉の続きを言う前に
「私からパパに言っておきますから。だいじょーぶ、他の良いとこ紹介しますからー!」
任せてー!と言いながら、ひらひらと手を振り歩き出した
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