あいつ

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『よっ!』 とりあえず 「よっ!……じゃねーよ。誰だよ?」 見た感じ16、7歳くらいだ。高校生に知り合いはいないので心当たりは全くない。 『単刀直入に幽霊でやんす!!』 と、その女の子は照れながら言った。 可愛いさは認めてやってもいいが、照れる意味がわからない。 「数日暑い日が続いたから頭おかしくなったか?」 『とりあえずお邪魔します。』 「おい!!人の話を聞け……」 『ぎゃーぎゃーうるさい!漏れるのバカナス!』 俺の発言が言い終わるか終わらないかの絶妙なタイミングで返された。 ひどい…ナスはないだろ…… 俺は掴みかかったが、すり抜けた……? んなわけないよな。うん。暑さのせいでおかしくなってたのは俺の方か。 と一人で考えていた 女はすでにトイレを済ませリビングに座っていた。 厳密に言うと座りながら俺が買って置いたガムを噛みながら座っていたのだ。
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