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俺は最後と思われるキメラを切り倒した後、ウィンドウを開き、パーティー設定がしてあるティータやハイデのライフバーを確認する
ライフバーは俺を含めて最大値よりわずかに減少したところで止まっていた
上層部に当たるこの街にいるプレイヤーの大半は、おそらく同じくらいのライフで残っているだろう
ライフバーを確認し終えるとティータとハイデが駆け寄ってきた
「まあ、今回は楽勝だったわね」
ティータが当然そうにそう言うと俺達も同意する
おそらくこの戦いに参加していた全プレイヤーがそう思っていたであろう
しかし、戦いは終わってはいなかった
「あれを見ろ!」
突然誰かの声が響いた
とっさに辺りを見回し、全員が視線を向けている方向へ目をやる
そこで俺が見たものは
キメラだった
しかしデカい
先ほどまでに戦っていたキメラの何十倍もあるであろう
とてつもなく巨大なキメラだった
すぐにウィンドウに視線を戻して、情報を確認する
終わりかけだったであろう、WRANINGの警告が消え、モンスター名『ラージキメラ』とそのライフバーが表示される
誰かが“サーチ魔法”をつかったのであろうか、次にパラメータが表示される
比較的、重要なパラメータを確認すると、HPバー(ライフ)のところが50000で、ATK(攻撃力)のところが1200となっていた
この数値は比較的高い位置に値するわけで、ちなみに俺のHPは7000でATKは800だ
自慢するわけではないが、俺やティータとハイデ、そして周りにいるプレイヤーはおそらく高レベルのプレイヤーなのである
ステータスを確認し終えると、ウィンドウを閉じ、両腰の剣を再び抜剣した
俺の隣では、ティータ………いや、ティータを含む魔術師達が既に魔法の詠唱を始めていた
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