彼の優しさ

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城をすぐ抜けた所に城下町がある。 そこには、武器や防具はもちろん、食べ物なども売っている。 そんな城下町に二人の兵士の姿がー。 一人は、我らが総帥・ハルカ。 もう一人は、総帥の秘書であり、高嶺の花と言われている・マユ。 二人は武器と食べ物が少ないため、買い出しに来ていた。 「人がたくさんいますね。」 「そうだな…。」 二人はまず、武器を買いに武器屋に行った。 「これはこれはハルカ様とマユ様。いらっしゃいませ。」 武器屋の店主が出てきた。 「どうも。」 「今日は何をお買い求めで?」 店主に聞かれ、マユは持っていたメモを見た。 「えっと…、シャスポー銃10丁とサーベル5本、それから火薬を1キロ程度下さい。」 「へい、少々お待ちを。」 店主は言われた品々を取りにいった。 しばらくしてー、 「お待たせしました。全部で5000ゼニーになります。」 「え………。」 「何だと……。」 二人は値段を聞いて固まった。 「だから5000ゼニーです。」 「貴様。何故そんな値段になる?」 ハルカは店主に詰め寄った。 「へい。シャスポー銃が1丁で200ゼニーですから、10丁で2000ゼニー。サーベルが1本400ゼニーですから、5本で2000ゼニー。そして、火薬が1キロ1000ゼニーですから、合わせて5000ゼニーになります。」
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