プロローグ

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プロローグ

3月31日。この日が来なかったとしたら、何もかもがないことになっていたはずだ。 あの出会いも、それからの狂乱のごとし日々も。 でも、だとしても、俺は結局あいつと出会った。 偶然でも必然でもなく。 我ながら自分には不幸の何かが備わっていると思っていたけど本当のようだ。 生まれたときから、きっと。 始まっていて、それが3月31日に絶頂になっただけ。 そう、あれは3月31日。 春休みのことだった……。
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