rebirth ~幻影~

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しかし、その後に記載された文字に気付くと、俺はそこから目を離せなくなってしまった。 『印字ミスか?いや、そんなことがあるはずが…。』 俺は本を閉じて顔を上げると、脇に抱えながら慌ててトイレを飛び出す。 『たしかあの部屋にもあったはずだ。』 先程見た紗香の病室の光景を頭の中で確認しながら、必死に廊下を駆け抜ける。 直線を突っ切り、曲がり角に差し掛かると、あの大量の血が視界に入ってきたが、今はそれどころではなかった。 その横をすり抜け、勢いよく病室の扉を開くと、そのままベッド脇に設置されたテーブルへと走る。 …やはり目的の物はそこに置かれていた。
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