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うんざりしたように吐き捨てると、俺はそのままベッドに横になった。
『…少し眠ろう。なんだか疲れた。』
ゆっくりと瞼を閉じ、暗闇の世界に身を委ねる。
…ジワ。
…ジワ。
頭の中で増殖していた闇が溢れ出し、世界と溶け合っていくのが感じられた。
眠りに落ちるのとは異なり、闇に取り込まれるような奇怪な感覚。
それでいて恐怖感は全くなく、不思議と心地好かった。
ベッドに寝そべったままで、テーブルに置かれた鏡を覗き込む。
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