epilogue ~永遠~

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青年は一瞬戸惑いの反応を露にしたが、仕方ないといった風に、鞄から1冊の本を取り出した。 『332ページです。』 本を手渡しながら、ボソリと呟く。 『…ふぅ。』 本を受け取ると、男は再び軽く溜め息をつき、無言のままページを捲り始めた。 …パラ。 …パラ。 面倒臭そうに手を動かすその姿から、彼が如何にこの本に興味がないかが窺える。 しかし、青年は我慢するしかなかった。
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