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『人違いだと言ってるだろう!もういい加減に帰ってくれ。』
『そんな筈ありません!』
ピシャリと言い切ると、青年は床に置いた鞄をガサガサと漁り、中から大量の紙の束を引っ張り出した。
『ほら、ここをよく見てください。先生の名前がしっかりと書いてあるじゃないですか。』
『…。』
『お願いです。きちんと話を聞いてもらえませんか?このままだと、彼女が死んでしまうかもしれないんです。』
『…。』
諦めまいと、必死に食い下がる。
だが、男の反応を見て、さすがに何かを感じたのだろう。
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