epilogue ~永遠~

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しかし…。 その願いは叶わなかった。 遠くの方で聞こえる何かの音を、両耳が捉える。 …ヒタ。 …ヒタ。 素足で廊下を歩くような不思議な音。 耳を澄ますと、その音は真っ直ぐにこの部屋に向かってくるのが分かった。 『…ん?何か忘れ物でもしたのか?』 男は怪訝そうに周囲を見渡す。 …。 『そうか。これを忘れたのか。』
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