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まるで幽霊でも歩くような静けさ
心に冷水を浴びたように震えた。
高い建物や低い建物には、光が溢れている。
栞も
「不気味だね~」
と洋間に問うと
「そ、そうだね」
不自然だ。
(なんで柏木さん気づかない)
栞は、鈍感ようだ
建物に付いているディスプレイには、『ノンフィクション』と書いてある。
何か心に引っ掛かる。
「柏木さんノンフィクションってなんだ」
頭の良い栞に聞いてみたが
「わからない」
と返された
「あれっ?」
洋間が何か見つけたようだった。
「啓、栞さん、田辺先生は、?」
1番先頭にいた田辺先生は、姿を消していた。
「知らない柏木さんは、?」
栞も首を傾げた。
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