00、変化

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まるで幽霊でも歩くような静けさ 心に冷水を浴びたように震えた。 高い建物や低い建物には、光が溢れている。 栞も 「不気味だね~」 と洋間に問うと 「そ、そうだね」 不自然だ。 (なんで柏木さん気づかない) 栞は、鈍感ようだ 建物に付いているディスプレイには、『ノンフィクション』と書いてある。 何か心に引っ掛かる。 「柏木さんノンフィクションってなんだ」 頭の良い栞に聞いてみたが 「わからない」 と返された 「あれっ?」 洋間が何か見つけたようだった。 「啓、栞さん、田辺先生は、?」 1番先頭にいた田辺先生は、姿を消していた。 「知らない柏木さんは、?」 栞も首を傾げた。
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