序章。

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――地球防衛軍『Blue Earth』本拠地―― アンダーグランドの中心部に堂々とそびえたつ奇抜な建物。 パッと見、デザイナーズマンションにも見える。 ――休憩室―― ウイーン…… 奇妙な円形型の自動ドアが開く。 休憩室へピッタリとした黒のレザースーツを着た二人の若い隊員が入ってきた。 「今日も疲れたなり。 BY雷君」 ツンツンの短い金髪でクリクリの碧眼、中肉中背の男・神川 雷(かみかわ らい)は、椅子に座りん~と背伸びをした。 「最近、犯罪増えたからな」 黒髪のおさげに黒く鋭い目、細身で長身、やや筋肉質な男・土屋 大地(つちや だいち)はどかっと椅子に座った。 「お疲れ様。 お茶、どうぞ」 ぴったりとしたミニワンピース風になってるレザースーツを着た女・空条 花音(くうじょう かのん)は二人にお茶を差し出した。 小柄で華奢。 大きく零れ落ちそうな茶色い目に天まで届きそうな長いまつげ、目の色と同じ茶色のフワフワの長い髪は、お団子にしている。 人形のような可愛らしい容姿をしている。 「ありがとな」 花音からお茶を受け取り、大地は一口飲んだ。
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