序章。

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「くぅ~。 花音ちゃんの入れてくれるお茶は宇宙一だな~」 お茶を一気に飲み干した雷はぷは~と息を吐いた。 「やっだぁ~。 雷くんったら~」 顔に手をあて、花音はクネクネと体を動かし照れた。 「キモス」 雷と花音の言動を見て、大地は白けている。 「何か?」 ノリの悪い大地に雷はジトーッと視線を送った。 「何でもないさ」 お茶を啜りながら、大地は表情を変えない。 「手厳しいな、大地くんは」 花音は苦笑いして頭をかいた。 「……正確に言うと、『手厳しい』じゃなくて『ピリピリ』してるだけさ」 ふざけていた雷は真面目な顔をして言う。 「入り込んだ仕事が多いからな」 大地は気難し顔をした。 「確かに。 最近、治安も悪い。 一般犯罪も時空犯罪も多発している」 三人の会話を割いて一人の男が現れた。 男の名は火野 熱志(ひの あつし)。 髭を蓄え、黒く短い髪はきっちり整えられてる。 がっしりとしたムキムキの体型に力強い目で見られたら皆、畏怖してしまう。 だけど、どこか頼りたくなるオーラを醸し出してる。 「火野司令官!」 火野の登場に三人に緊張が走る。 そして、三人は火野に敬礼した。
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