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「まぁまぁ、今はリラックスしててくれ」
もじゃもじゃのヒゲを火野は愛しそうに触りながら言う。
「リラックス……」
雷は『こんな時にリラックスできないさ、ヒゲもじゃ!』と言いたいのを心の中にそっとしまった。
「火野司令官、最近治安が悪化しすぎです。
ほぼ毎日隊員総出動してます。
どうにか対策を考えていくべきではないでしょうか」
冷静沈着な大地は、火野を刺激しない程度に抗議する。
「……確かに犯罪が増加してるのも事実だな」
表情には出てないが、大地の抗議に火野は少したじろいだ。
「アンダーグランドの為とはいえ、隊員総出動だと隊員にかかる負担が大きすぎます。
隊員の負担が大きいという事はその分疲労も蓄積され、効率が悪くなってます。
悪循環です」
冷静を装ってるように見えるが、いつもより大地は熱くなっていた。
「(大地がここまで言うなんて珍しい)」
いつもと様子の違う大地を雷はジッと見つめる。
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