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ウー!!
ウー!!
ウー!!
けたたましく警告音が鳴り響く。
『侵入者!
侵入者!
全隊員戦闘体制に入ってくれ!』
緊急事態を察した火野は全館アナウンスをする。
「何が起こってるの?!」
思わぬアクシデントに花音はキョロキョロと辺りを見渡した。
「クソッ!!
完璧な警備を突破して侵入してくるなんて!!」
あまりの騒々しさに火野は怒りと焦りが隠せない様子である。
「安息の地を汚す奴許さん!」
雷は闘志を燃やす。
「……殺す……」
ひしひしと大地から怒りが込み上げてるのがわかった。
「みんな、戦闘準備だ!」
火野は指示をする。
「「御意!」」
そして、一同は火野の指示のもと休憩室を後にした。
***
四人が通路へ飛び出すとそこは悲惨な状態になっていた。
「何これ!」
ゴロゴロと血を流しながら倒れている隊員達を見て、花音は思わず顔を手で覆った。
「ひでぇな……」
血を流し倒れてる隊員達、血の臭いが充満している通路……この現状を見て雷は身震いした。
「動員した隊員みんなやられてる」
さすがの大地も冷静でいられないようで、キョロキョロと警戒しながらまわりを見ている。
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