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「……七色の石は力がある者が使うと未知の力を発揮してしまう。
過去数回、この力を使い地球は壊滅的打撃を受けた」
火野も事の重大さに、愕然とした。
「このままだと、同じ過ちを繰り返してしまう」
やり場のない怒りを雷はグッと堪えてる。
「俺達の守ってきた大切な俺達の時代が終わってしまう」
大地はぎゅっと下唇を噛み締めた。
「そうなる前に手を打たなくては……」
顎に手をあて、火野は何か考えている。
「僕達の未来は僕達が守る」
真剣な眼差しで雷は火野を見つめる。
「その為には七色の石を探し出さなくては……」
うんうんと頷きながら大地は言う。
「どうやって探し出すんだよ?」
探しだすすべがあるのか雷は不安に思っている。
「七色の石には盗難防止の発信機を取り付けている。
その発信機から発する電波を受信する受信機もある」
不安を打ち消すように火野は言う。
「じゃあ、その電波を辿っていけば見つかるんですね!」
火野の言葉に希望が持てたのか、雷は嬉しそうにした。
「うむ」
火野も力強く頷く。
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