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「成る程、儂には理解できぬというのか……。この少年の心こそ、真の真理なのやも知れぬな……」
何か遠い目をして悟ってらっしゃるようで、俺と騎士さんの引いた視線も気にせずに宙に向かって語りまくる。
あの年になってもまだ厨二病を拗らせているとは。哀れな老害を審判長などという重要そうな役職に就かせておいていいのか。いや、よくない(反語)
「普段はこうじゃないんだがな。期待の新人を見た時と同じ反応をしてやがる」
騎士さんが罰が悪そうに耳打ちしてくるが……なるほど、俺は期待されてると見ていいんだな?
「面倒臭いよな」
空wwwwwwwww気wwwwwwwwwwww読wwwwwwwwwwwwwwwwwめwwwwwwwwwwwwwwwwww俺は今ちょっと喜んでるんだよヴォケwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそれくらい察しろよテメーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
騎士さんはボリボリとダルそうに頭を掻いている。人を嫌な気分にさせといて随分と退屈そうだなオイ。
かなりイラッときたので審判長から見えない位置にある騎士さんの腰回りをつねってやると、お返しとばかりに後頭部を叩いてきた。俺は陰湿に攻撃したのに、かなりド派手にぶちかましてきやがって。もう嫌だ。
「審判長様、如何致しましたか」
さっさと審判長から用件を聞き出して帰ろう。そう適当に決意して、審判長に声を掛けたのが間違いだった。
「君は確か学園にはおらんかったの。何処に住んでおる?」
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