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「魔法の世界に行ってみてはどうですか? その病気は治るでしょうから」
「じゃあ早速連れてってもら……」「但し」
――おうかね、と言おうとした俺の有難いお言葉を遮ってまで、クソヤブが口を挟んでくる。
有料とかだったらシバくぞwwwwwwwwwwwていうか魔法の世界ヴィリエwwwwwwwwwwww
「行ったら一生帰って来れない」
…………嫌ですけど?
「後、君の外見が普通になる」
「行かせて下さい」
即答だった。自分でも知らない心の奥底で、コンプレックスを抱えてたらしい。ところで、コンプレックスは完璧に恐竜の名前だと思う。
医者はカルテをじろじろ眺めながら、「ふーん……」と短く唸った。
「じゃあ、家族の方に伝えておいで。また明日にでも来るといいよ。薬のお陰で、症状は大分軽くなったでしょ?」
「あ、本当DA☆」
「喜んでもらえてさっさと行け」
途中から本音が混じってますwwwwwwwwwwwwww
こうして俺は、左目と左の鼻の穴と左側の耳から血が出るという不愉快極まりない現象を抑えるために異世界に行くことになったのだった。
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