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「優勝したら君のバージン貰うよ」
「――、せっ、先輩!!」
叫ぶ彼女に構わず、その頬にキスを。
「だから、今はこれで我慢する」
「んっ!!」
そう言って、まだ文句を言いたそうな唇にも軽くキス。
「約束だよ?」
なんて爽やかに、手を振って去っていく『鳴海先輩』
廊下には真っ赤な顔をした美穂だけが残されて――。
「うっ、嘘でしょ――?!」
叫び声が廊下にこだました。
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