伝わるキス

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1クウォーターの終了を告げるホイッスルに息を荒げて帰ってくる選手たち。 こちらが3点リードしているものの雰囲気に呑まれ、彼らの顔には笑みがない。 「うちがリードしてるんだよ」 凌の声にベンチに座っている選手が顔を上げる。 「ダンクは確かにすごいけどね。所詮同じ2点、どうせならスマートに行きたいね」 「・・・・・・お前らしいな」 やっと見せる琢磨の笑みに凌もいつもの笑顔をみんなに向ける。 「ゴール下はかなり厳しい。体格差もあるしね。だから3Pを取り込んで一気に点差をつけよう、いいね?コータ」 「はいっ」 汗を拭い、水分を口に含んで彼らはまた立ち上がる。 そしてまた、コートに向かってバッシュを鳴らした。 .
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