もっと・君に伝えて・・・<キスよりもっと>

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驚いて見上げる美穂に、凌は少しはにかむような笑みを。 「ダメ?」 「やっ、ダメじゃないけど、だってどこで・・・・・・」 食べればいいのか。 凌は3年で勿論クラスも違うわけで。 「屋上でも体育館の裏でも。あぁ、初めて会った旧校舎でもイイね」 ほら、人が来ないから。なんて笑う凌。 「・・・・・・冷凍食品ばかりですよ?」 「いいよ」 「ご飯だっておにぎりする時間無いかもしれないし」 「うん、それでもいい」 「栄養管理だってちゃんとできないし」 「愛情で埋め合わせして」 こんな台詞も相手が『鳴海先輩』なら許せちゃって。 「・・・・・・返品不可、ですよ?」 「そんな勿体無いことしないよ」 彼はにっこり笑ってトレイを2枚手にした。 .
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