もっと・君に伝えて・・・<キスよりもっと>

22/61
前へ
/584ページ
次へ
「アレが鳴海君の新しい彼女?」 「普通じゃない?」 「マネージャーだって」 「そこから近寄ったんだ」 「彼女は何日かしらね?」 聞こえるギリギリの声には悪意しか感じない。 こんな状況はなんとなく想像してたけど、実際その場にいるにはつらくて・・・・・・。 「耳障りだわ。言い返さないの?」 そう口にしたのは手塚。 「そうだね」 小さく息を吐いて立ち上がったのは凌―― 「せ、先輩?」 心配そうに見上げる美穂に「大丈夫だから」と優しく微笑んで、その表情を冷たいものに変えていった。 .
/584ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34026人が本棚に入れています
本棚に追加