もっと・君に伝えて・・・<キスよりもっと>

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「それじゃ、また部活でね」 3人と別れて、美穂は大きくため息を。 なんでお昼ご飯でこんなに疲れるんだろう。 それもこれも元凶は彼で。 だから、美穂はもう一度ため息をついて教室に戻っていった。 戻ったら戻ったで―― 「真咲さんっ、食堂で鳴海先輩が交際宣言したって本当?!」 「はっ?!」 「『彼女を傷つけたら許さない』なんて素敵~!」 「はい?!」 「好きなのは真咲さんだけって言われたんでしょ?やーん、かっこよすぎる~!!」 「い、いや、そんなことはっ!」 言ってない! 人の噂は尾ヒレ胸ビレまでつくもので。 「なに騒いでんだ!席に着け~!!」 眠たい授業が終わり、部活の時間になる頃には、 「婚約したってホント?」 「――してませんっ!!」 変な背ビレまでついて蔓延していた。 .
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