もっと・君に伝えて・・・<キスよりもっと>

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人気の無い放課後の中庭。 ここなら話も出来るから。 「とりあえず、落ち着いて」 そう言って美穂が差し出したのはイチゴミルク。 「ありがと」 真由美はそれを貰ってストロー刺して、 ちゅーっと一気に飲み干した。 「ぷはぁ」 「・・・・・・」 まるでやっと息でも出来たように真由美は息を大きく吸い込んで、そして吐き出す。 それから顔を美穂に向けて、 「あのね」 「うん」 夕日って言えるほど太陽は赤くない。 なのに、太陽に照らされた真由美の顔は真っ赤で・・・・・・ .
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