もっと・君に伝えて・・・<キスよりもっと>

35/61
前へ
/584ページ
次へ
彼の腕を掴んだまま、どんどん進んでで、 「ねぇ、どこに行くの?」 「どこって・・・・・・」 そう言われると困ってしまって、脚を止める美穂に凌はにっこり笑う。 「お弁当、作ってくれたんだ」 「・・・・・・一応」 恥ずかしそうに俯いたままそういうと、凌はそのバッグを美穂から奪って。 「あっ」 「屋上は日陰が無くて暑いかも、中庭は人が多いし・・・・・・  やっぱり、旧校舎かな」 「・・・・・・」 「じゃ、自販機でお茶でも買おうか」 その声にコクンと頷いた。 .
/584ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34022人が本棚に入れています
本棚に追加