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彼の腕を掴んだまま、どんどん進んでで、
「ねぇ、どこに行くの?」
「どこって・・・・・・」
そう言われると困ってしまって、脚を止める美穂に凌はにっこり笑う。
「お弁当、作ってくれたんだ」
「・・・・・・一応」
恥ずかしそうに俯いたままそういうと、凌はそのバッグを美穂から奪って。
「あっ」
「屋上は日陰が無くて暑いかも、中庭は人が多いし・・・・・・
やっぱり、旧校舎かな」
「・・・・・・」
「じゃ、自販機でお茶でも買おうか」
その声にコクンと頷いた。
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