もっと・君に伝えて・・・<キスよりもっと>

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「――ハァ」 「ねぇ、美穂」 やっと、唇を開放されて空気を吸い込む。 もう、脳は酸欠で思考なんて完全停止。 立つこともままならない体は彼に預けきってしまって。 「インハイが終わったら――」 「?」 彼を見上げるとあたりは薄暗くて、その表情も読み取れない。 「いや、帰ろう」 その声に、ただコクンと頷いた。 .
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