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「で、今までの目標が『インハイ出場』だったわけよ。去年はその直前で負けたから今年はその思いも強かったしね」
足を怪我しても、それを押して試合に出るくらいに。
「だけど、『沖縄』って場所に入って、『インハイ』を実感して・・・・・・」
「・・・・・・夢は達成した?」
美穂がそう口にすると、手塚もコクンと頷いて。
「・・・・・・えぇ?!それって、マズくないですか?!」
「マズいわね」
ワンマンとまで言わなくても、このチームは『鳴海凌』を中心としてくみ上げられたチームだから。
「ど、どうしたら?!」
「さて、どうしたものかしら」
そんなことを言いながら二人は凌の背中を見送った。
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