マーガレット賞受賞記念SS

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「そんな彼女知らないけど?」 「はい?」 「さすがに外国の女の子とシた記憶はないな」 「・・・・・・」 「ホントだよ?」 「・・・・・・聞いてませんから、そんな話」 「君から話したんじゃないか」 「違います!STケータイ小説GPの賞のひとつなんです!!」 「なんだ。それならそうと最初からそう言ってくれればよかったのに」 本当に、この人は・・・・・・。 にっこりと無駄に爽やかな笑顔を見せる凌に、美穂はそんなことを思いながらため息をついて。 「だから、今まで応援してくださった方たちにお礼を言わなきゃって」 「うん、それは人として当然だね」 ・・・・・・この人に『人として』なんていわせていいんだろうか? なんて美穂の考えなんて凌に伝わるはずも無く。 「ほら、ちゃんとカメラのほう見て。美穂」 「・・・・・・あ、はい」 そういいながら、さりげなく彼女の肩を抱く彼は間違いなく鳴海先輩。
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