照れ屋な人

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「俺、思うんだけど」 「ん?何?」 休日。 私は和馬の家に来ていた。 基本的に外でデートというのは出来ないので、私たちの場合はお家デート。 私的にはけっこうお気に入り、かな? 「最近。俺たちのラブラブ感が足りない気がする」 「………は?」 そんな、和馬の隣でのんびりと過ごしていた私。 突然、和馬が言った言葉が頭に入ってこなかった。 「なんか、最近…イチャイチャしてないよな?俺たち」 「…いや、真顔で言われても」 そりゃ、いろいろあって会えなかったけど……そんなことをイケメンに真顔で言われると複雑なんだけど。 私はどうすればいいか、よくわからないまま小さく笑いを漏らした。 「んじゃ、美帆。おいで」 「へっ!?」 そんな私を見て、和馬は両手を広げてそう言った。 '
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