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和馬は誰が見てもカッコイイし、モテる。
こんなことはこれからも絶対にあるのはわかってる。
だけど、もうああやって和馬とすれ違うなんて嫌だから。
信じられる強さと、自信がほしい。
「私、がんばるね」
だから、私がんばる。
和馬の隣にいておかしくないような女の人になるから。
だから、ずっと見守っていてね和馬。
「みーほっ」
「わっ…もう和馬、びっくりするよ~」
「話しも終わったし…イチャイチャするか」
「もうっ」
和馬は私を引き寄せると、優しく抱き締めた。
そうすると、ふわっと和馬の香りが私を包んだ。
「……好きだ」
「え?」
「…なんか、言いたくなった」
和馬はそう言ったきり、黙ったまま私を抱き締めた。
………ねぇ、和馬。
私も好きだよ。
照れた顔を私に見せないように、必死に平然としている和馬はもっと好き。
たまには、こういうのもいいよね?
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