1429人が本棚に入れています
本棚に追加
/361ページ
「まぁ、遅すぎとは言いたい所だけど。多目に見てあげる。有田先生?」
「あはは…わぁ、嬉し~」
相変わらず、美帆以外には閉ざした感じなのね。
ま、それでいいんだけど。
「有田さぁ…」
ガラカラ────
「有田先生っ!……ってあ、藍川さん!?」
「あ、一ノ瀬じゃん。久しぶり~」
有田に話を続けようとした瞬間、ドアが勢い良く開かれた。
何事かと二人して目を向けるとそこには一ノ瀬の姿。
「な、なんで…こんなところに」
「ん~。ちょっと用事かな?有田、せーんせぃ」
「あ、はは……用事かな?」
私たちを不思議そうに見ている一ノ瀬。
そんな一ノ瀬を見て私は、笑ってそう言うと席を立った。
「じゃあ私の要件は終わったんで。さようなら~」
私は鞄を手にとり、笑ってそう言うと教室を出た。
,
最初のコメントを投稿しよう!