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「ちょっと雅斗ー手伝ってよ」
只今私の家でチョコレート作成中。
あと3日でバレンタイン。
そして
私と雅斗が付き合い始めて1年の記念日。
こっそり作って驚かせようと思ってたのに、
タイミング良く?遊びにきた雅斗。
せっかく遊びにきてくれたのに、
チョコレートから手を離せなくて雅斗と遊べない。
「ごめんっあとちょっとだからー」
『いいよ~俺勉強してるから』
「雅斗勉強しなくてもだいじょぶなのにー」
『受かるなら主席かなって~祐理にはかなわないけど』
「またそんなこと言って…」
『ね~まだ??早く食べたい!』
「なに言ってるのよーあと3日もあるのに」
『じゃあチョコ諦めるから祐理たべた「バカ。」
キッチンに顔出して抱きついてきた雅斗をペシっと叩くと
私の頬に触れてきた。
ぷにっとつんつんして悲しそうな表情。
『こんなに好きなのに?』
「ダメだよ…まだ中学生」
『ガードかたいな祐理~
わかってるよ。』
私のチョコのついた指をパクっとくわえて
『あっちでまってるよ』
と言った。
なんでこんなにすごい人が私の彼氏なんだろうって
何十回も考えた。
結論は出なかったんだけどね。
「もうあれから1年か…」
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