-私の秘密-

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へ? 抱きつく? あたしそんなことしたことないけど… ふとお兄ちゃんのバックをみると 大きなストラップ。 アニメのキャラクターらしきものがでかでかと印刷されている。 なにアレ。 『『祐稀… あなたいつからそんな子に?』』 お母さん怖い怖い! 「「あっしまった。 妄想と現実が混ざって… とにかく! 帰ってこれてよかったよ。 祐理と会うのは2年ぶりか?」」 妄想!? まあいいや。 お兄ちゃんは決して頭がいい方ではなくて 家に帰ってゆっくりする暇もないくらい 大学でギリギリだったらしくて 1人暮らしのマンションにこもりっきりだった。 家に顔出しても みんな出かけてたり、 学校とかぶったりしてなかなか会えなかったから。 もう2年もたってたんだ…。 気づかなかった。 「「おや? 祐理、彼は?」」 『こんにちは。お邪魔してます』 「永井雅斗。クラスの友達だよ。遊びにきてたの」 「「ほお?君が祐理の… おい!そこのイケメンの、えっと…雅斗とやら。簡単に俺の祐理はわたさんぞ!」」 はぁー!?? だっ誰…!? 「ごっごめんお兄ちゃん相当疲れてるみたいだから気にしないで」 『うっうん…。』 変わりすぎでしょ。 なに"俺の祐理"って。 なにこの変な妄想ワールドは…。 .
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