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『『あ、お粥までつくってもらっちゃって…本当にすみませんね。』』
『いえ。こちらこそ勝手にキッチンお借りしちゃって』
『『祐ちゃん、ちゃんとお礼言うのよ。
なんにもないけど、ゆっくりしてって下さいー』』
なんか永井いつの間にかお母さんと仲良くなってるし…。
あたし的には嬉しいんだけど。
『やっぱり祐理のお母さんいい人だな~。
もしかしてこの部屋も?』
すっするどい!
「うん。みんなお母さんが買ってくるの。
全部あたしの趣味なんだけどね」
『なんかもう開き直ってるな』
「うん。永井にはつつみ隠さず話すことにした。
わかってくれそうだし」
『そっか…。
俺が全部受け止めるから。』
「ありがとう。雅…斗。」
真剣な永井の表情に
自然と名前で呼んでしまった。
あたし達は
ここから始まったんだ。
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