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スピーカーからは女の声が流れたら。
『…ッケー?オッケー?…はいどーも~!しんかん音楽部で~す!
えっと、私たちは紹介することはないんですけど、まぁ気になった人は部室まで来てくださーい!
以上、しんかん音楽部でした!』
流れたのは余りにも乱雑な部活紹介(正確には「紹介」はしてないが)だった。
たった30秒で常識が消え去る。
俺は唖然としたまま色々な考えが頭をスパーク寸前にしていた。
しんかん音楽部?真管か?
音楽系だよな?部活紹介がない?
女の人の声だったよな?どんな部活なんだ?
「…訳わかんねぇよ。」
俺は思わず笑っていた。
今までここまで部活に興味を誘われたことはなかった。
俺は明日から始まる部活見学が待てないくらいの喜びが溢れ出していた。
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