ある日、吹雪の山中にて。

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コージは険しい顔つきで、辺りを凝視する。 もう駄目かと諦めそうになったとき、おぼろげなから灯りが見えた気がした。 それはどうやら人工の光のようで、目の前には大きな建物が影を落としていた。 道を間違えてしまったのだろうか。 突き当たりに建物があるだけで道は行き止まりとなっていた。 違和感はあった。 たしかに吹雪きで視界は悪かったが、道を間違えた記憶はない。 いや、この際都合がいい。 雪が落ち着くまで休ませてもらおう。
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